月別アーカイブ: 2019年5月

介護サービスの自己負担増で5%が利用減や中止

介護サービスの自己負担増で5%が利用減や中止

2018年8月から年収340万円以上の高齢者の介護サービスの自己負担割合が3割に引き上げられた影響について、民間のシンクタンクが行った調査でおよそ5%の人が利用を減らしたり、中止したりしていることが分かった。
この理由については「支出が重く、サービスの利用を控えた」と回答した人が最も多く3割に上った。利用を控えたサービスは「デイサービス」や「訪問介護」が目立っている。
厚生労働省によると、負担割合引き上げの対象になったのは、介護サービスを利用する高齢者のおよそ3%で、12万人に上っている。調査ではこれらのうち、およそ4,800人から回答を得た。

担い手農業者の11%が外国人技能実習生受け入れ

担い手農業者の11%が外国人技能実習生受け入れ

日本政策金融公庫(本店:東京都千代田区)が融資先の担い手農業者を対象に実施した、外国人技能実習生受入状況調査によると、全体の11%が実習生を受け入れていることが分かった。また、今後の実習生の受け入れについて「増やしたい」が45.9%を占め、「減らしたい」(4.6%)を大きく上回った。
詳細をみると、「個人」(6.5%)より「法人」(20.6%)、「耕種」(8.4%)より「畜産」(20.2%)の割合がそれぞれ高い。また、売上規模が大きい経営体ほど多くの実習生を受け入れている傾向にあることが分かった。
実習生受け入れの課題について尋ねたところ、「実習生の日本語の能力」(64.3%)が最多となり、次いで「宿舎整備」(53.3%)、「技術水準に応じた賃金水準の確保」(34.1%)と続いた。
実習生の国籍について聞いたところ、ベトナムが38.9%と最多となり、次いで中国(21.3%)、フィリピン(11.2%)、インドネシア(7.3%)となった。
調査は2019年1月、融資先1万9,925件にアンケートを送付。6,129件から有効回答(回収率30.8%)を得た。

サイバーダイン フィリピンの病院で初の「HAL」の運用開始

サイバーダイン フィリピンの病院で初の「HAL」の運用開始

大学発のベンチャー、サイバーダイン(本社:茨城県つくば市)はこのほど、フィリピンのA.Zarate General Hospital(以下、Zarate病院)で初めて、サイバニクス技術が駆使されたロボットスーツ「HAL」下肢タイプの運用が開始されたと発表した。
A.Zarate病院は、フィリピン・マニラ首都圏のラスピニャス市を拠点とした医療系専門学校の附属病院。今回のHALの導入により、脊髄損傷、脳卒中、外傷性脳損傷、多発性硬化症など、脳・神経・筋系の疾患患者にHALの運用が開始される。

訪問介護職員の高齢化加速 20代わずか1% 60歳以上が約4割

訪問介護職員の高齢化加速 20代わずか1% 60歳以上が約4割

全国労働組合総連合(全労連)の調査によると、訪問介護を担う介護職員の高齢化が加速、20代はわずか1%にとどまり、深刻な実態が改めて浮き彫りになっている。
訪問介護職員を年代別にみると、10代0%、20代1.0%、30代5.9%、40代20.2%、50代35.3%、60代30.2%、70代7.5%となっている。平均年齢は55.5歳。50歳以上が全体の73.0%を占め、60歳以上でみても37.7%と4割に迫っている。
調査は2018年10月から2019年1月にかけて実施され、組合未加入の人も含め、1,897人の訪問介護職員(ケアマネ、ヘルパーなど)から回答を得た。