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特定技能における送り出し機関と登録支援機関の役割

はじめに

介護業界では、慢性的な人手不足が深刻化しています。厚生労働省によると、2030年には介護人材が約69万人不足すると予測されています。この課題に対する有効な解決策のひとつが「特定技能制度」を活用した外国人材の採用です。

しかし、特定技能人材を受け入れる際には「送り出し機関」と「登録支援機関」の存在が欠かせません。送り出し機関は外国での人材準備を担い、登録支援機関は日本での生活・就労支援を担います。介護施設が安心して外国人材を受け入れるには、両者の役割を理解し、適切に連携することが重要です。

ここでは、まず送り出し機関の役割を詳しく解説し、次に登録支援機関の役割を紹介。そして最後に、弊社が登録支援機関として介護施設様をどのようにサポートできるかをご説明いたします。

送り出し機関の役割

送り出し機関とは、外国人材の母国で人材を募集・教育し、日本の企業に送り出す組織です。ベトナム・フィリピン・インドネシア・カンボジアなどに政府認可を受けた機関が存在します。

主な役割

  • 人材募集と選抜
     介護職を希望する人材の中から、適性・日本語力・人柄を見極め、優秀な人材を選抜します。
  • 日本語教育と介護知識の指導
     来日前に日本語教育や介護基礎知識を徹底し、現場での即戦力化を図ります。
  • 渡航準備と手続き支援
     在留資格の申請や健康診断、航空券の手配など、来日に必要な手続きを全面的に支援します。
  • 日本企業とのマッチング
     候補者の希望と介護施設のニーズをすり合わせ、ミスマッチを防ぎます。

送り出し機関の教育水準やサポート体制が高いほど、来日後の定着率は向上します。

登録支援機関の役割

一方、日本国内で外国人材を受け入れ、生活や就労を支援するのが「登録支援機関」です。受け入れ企業に代わり、法務省が定める支援計画を実行することができます。

主な業務

  • 入国時の空港送迎、住居探し、生活オリエンテーション
  • 日本語学習支援
  • 定期的な面談・モニタリング
  • 労務や生活上のトラブル相談窓口

介護施設がこれらをすべて自力で担うのは現実的に難しく、多くの施設が登録支援機関に委託しています。

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介護施設はどう両者と付き合うべきか

介護施設が特定技能人材を採用する際には、送り出し機関と登録支援機関の両方と協力関係を築くことが重要です。

  • 送り出し機関の選定
     教育体制や実績のある送り出し機関を選ぶことで、安心して人材を受け入れられます。
  • 登録支援機関の活用
     介護施設は介護サービスの提供が本業であり、外国人材の生活支援まで抱え込むのは困難です。登録支援機関に委託することで、法令遵守と人材定着を両立できます。
  • 三者の情報共有
     介護施設・送り出し機関・登録支援機関が連携し、採用から定着までをサポートする体制を作ることが必要です。

弊社の強み

弊社は登録支援機関として、多くの介護施設様の外国人材受け入れをサポートしてきました。特に介護分野において、以下のような強みを発揮しています。

  • 1. 介護分野に特化した支援実績
     これまで数多くの介護施設様に特定技能人材の受け入れを支援し、現場に即したノウハウを蓄積しています。介護特有のコミュニケーション課題や文化的な違いにも対応可能です。
  • 2. 信頼できる送り出し機関との連携
     ベトナムやフィリピンなど、政府認可を受けた優良な送り出し機関と提携しており、教育体制の整った人材をご紹介できます。
  • 3. 手厚い生活支援
    • 住居探しや役所手続きの代行
    • 日本語学習の継続支援
    • 定期的な面談でのメンタルケア

    これにより、採用後の離職リスクを最小限に抑えます。

  • 4. 法令遵守の徹底サポート
     入管法や労働関連法令を遵守し、監査や行政手続きにも対応できる体制を整えています。施設様に安心して外国人材を受け入れていただけます。

まとめ

介護施設が特定技能人材を採用する際には、

  • 送り出し機関:海外で人材を育成・準備
  • 登録支援機関:日本で生活・労務サポート

という二つの柱が必要です。

そして、これらを結びつけ、介護施設様にとって最適な人材受け入れを実現するのが、私たちの役割です。

人材不足の解消だけでなく、外国人材が安心して働き続けられる環境づくりを通じて、施設様の安定した運営と利用者様へのサービス向上に貢献いたします。