18年介護事業者の倒産106件 3年連続100件超えで高止まり

18年介護事業者の倒産106件 3年連続100件超えで高止まり

東京商工リサーチのまとめによると、2018年の介護サービス事業者の倒産は106件で、7年ぶりに前年(111件)を下回った。ただ、100件を超えるのは3年連続で、いぜんとして高い水準にとどまっている。
この主な要因は、深刻な人手不足や競争の激化にある。もともと他の業界・業種に比べ低待遇なだけに、離職防止や人手確保をにらみ合わせた対応が行われる結果、人件費の上昇に歯止めがかからず、事業者の経営環境がさらに厳しくなっていく可能性も指摘されている。
倒産の内訳をみると、「訪問介護」が45件、「通所介護・短期入所介護」41件で、この2つで全体の8割を占めている。いずれも大半は小規模の事業者だ。