認知症者の事故救済へ神戸市が条例素案まとめる

認知症者の事故救済へ神戸市が条例素案まとめる

神戸市は、認知症患者が徘徊中などに事故を起こした場合、賠償を求められた家族などを支援するため、給付金を支給する条例案の素案をまとめた。これは、認知症患者が事故を起こし、家族が多額の損害賠償を求められるケースが今後増える恐れがあるとして、条例で独自の支援制度を設けるもの。
素案によると、認知症患者が交通事故や暴力行為などで人にけがを負わせて賠償を求められた場合、家族や患者本人に上限付きで給付金を支給するとしている。また、被害者にも給付金を支給するという。
神戸市はこの素案をもとに条例案を固め、2018年2月に市議会に提出する方針だ。