月別アーカイブ: 2018年9月

ユニマットの介護施設で「Pepper」活用に向け実証実験

ユニマットの介護施設で「Peper」活用に向け実証実験

ユニマットリタイアメント・コミュニティ(本社:東京都港区)とソフトバンクロボティクス(本社:東京都港区)およびソフトバンク(本社:東京都港区)は、介護施設における人型ロボット「Pepper(ペッパー)」の活用に向けた実証実験を、ユニマットリタイアメント・コミュニティが運営する6カ所の施設で、2018年10月1日から実施する。
この実証実験では言語聴覚士や理学療法士、作業療法士などによる監修を経て開発されたリハビリ用のロボアプリ「まいにちロボリハ」(開発:ロゴス)などを活用することで、Pepperによる名詞や動詞の呼称の発語、ポインティング、上肢トレーニングなどのリハビリを利用者に提供する。また、Pepperが認知症者の会話相手となることで、認知症の予防・予知・ケアが可能かの検証を行うほか、介護スタッフが行っている夜間の定期巡回を、Pepperが代替・補助できるかを検証する。
3者は今回の実証実験を通じ、介護施設における人型ロボット活用の効果を検証し、人材不足や見守り業務の効率化など介護業界の課題解決を目指す。ユニマットリタイアメント・コミュニティは、今回の実証実験の結果を踏まえて、運営する全国約300カ所の全施設でのPepperの導入を検討していく。

日立情報通信エンジ 介護施設の働き方改革を支援

日立情報通信エンジ 介護施設の働き方改革を支援

日立情報通信エンジニアリング(本社:横浜市西区)は介護施設スタッフの介護業務を支援する「介護施設向けケア支援ソリューション」を9月28日から販売開始する。
同ソリューションは、音声技術とIoT技術を融合したプラットフォーム「日立データコレクションIC2000」をベースに、介護施設における入居者の安心・安全とスタッフの働き方改革を支援するもの。このソリューションで入居者の見守りを支援するほか、入居者の状態記録と生活リズムの見える化を推進する。

シオノギヘルスケアが宝グループの健康食品事業を譲受・承継

シオノギヘルスケアが宝グループの健康食品事業を譲受・承継

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は9月20日、子会社のシオノギヘルスケア(本社:大阪市中央区)が、宝ホールディングス(本社:京都市下京区)が保有する宝ヘルスケア(本社:京都市中京区)の全株式取得と吸収合併、並びにタカラバイオ(本社:滋賀県草津市)健康食品事業の吸収分割による事業承継に関して、宝ホールディングスおよびタカラバイオと契約を締結したと発表した。
これによりシオノギヘルスケアは、宝グループの健康食品事業を一体で譲受・承継することになる。正式には2019年初に吸収合併し、新体制をスタートさせる。

中部電力など高齢者への声掛けサービスで実証実験

中部電力など高齢者への声掛けサービスで実証実験

中部電力(本社:名古屋市東区)とユカイ工学(本部:東京都新宿区)およびプレステージケア東海(本社:名古屋市中区)は9月19日、「BOCCO(ボッコ)」を使用した高齢者向け声掛けサービスの実証実験を10月22日から開始すると発表した。
3者は家族と離れて暮らす独居高齢者に対する認知症予防や孤独感、不安感の解消、日々の生活支援、また家族や高齢者施設のサポートなど二つ上がる取り組みについて検討している。
実証実験では、自宅や高齢者施設に住む高齢者を対象に平日の昼間、中部電力のオペレーターがBOCCOを通じて声掛けし、高齢者の生活支援や認知症の予防などにつなげる。また、やり取りの内容を家族や高齢者施設職員のスマートフォンなどに通知し、家族に安心を提供するとともに、高齢者施設職員の負担の軽減(巡回の省力等)につなげる。
今回の実証実験の特徴は、既存のソフトを機能拡張し、一人のオペレーターから同時に複数の高齢者に声掛けを可能とするソフトを開発し、活用すること。

明石市が認知症検査費用を助成 全国初

明石市が認知症検査費用を助成 全国初

兵庫県明石市は、認知症の早期発見と適切な治療につなげるため、75歳以上の市民を対象に認知症の精密検査の費用を助成する、全国でも初めての取り組みを始めることを決めた。
明石市は9月下旬からこの取り組みを始める。物忘れの頻度や生活状況などを尋ねる「チェックシート」で認知症の疑いがある場合は、市が医療機関を紹介する。紹介先の医療機関ではMRI検査や専門医の診断を受けてもらう。これら一連の精密検査でかかる数千円の費用を助成する。

高齢者の就業者数807万人で過去最多 14年連続増加

高齢者の就業者数807万人で過去最多 14年連続増加

総務省のまとめによると、9月15日時点の65歳以上の2017年の高齢者の就業者数は前年比37万人増の807万人で過去最多を記録し、14年連続増加した。
20代の若年労働者の就業者・率の低減に伴い、企業側が健康で意欲のある高齢者による人手確保を念頭に置いているため。
就業している高齢者の39%にあたる316万人がパートなどの非正規雇用で、この人数は2007年の2.2倍となっている。

総人口の28%・3557万人が高齢者、5人に1人が70歳以上

総人口の28%・3557万人が高齢者、5人に1人が70歳以上

総務省は9月16日、「敬老の日」を前に65歳以上の高齢者の推計人口を公表した。これによると高齢者は9月15日時点で前年同期を44万人上回る3557万人となり、総人口に占める割合は過去最高の28.1%となった。
このうち70歳以上は2618万人に上り、全体に占める割合は初めて20%を超え、20.7%となった。団塊の世代(1947~49年生まれ)が70歳を迎え始めたことから急上昇、5人に1人が70歳以上という時代に突入した。また、女性の高齢者人口が初めて2000万人を超えた。
総人口は前年比27万人減の1億2642万人で、2011年以降、減少が続いている。高齢者数を男女別にみると、男性は1545万人で男性人口に占める割合は25.1%、女性は2012万人で女性人口に占める割合は31.0%だった。

100歳以上の高齢者約7万人に 48年連続最多更新

100歳以上の高齢者約7万人に 48年連続最多更新

厚生労働省のまとめによると、9月1日現在、100歳以上の日本全国の高齢者は男女合わせ約6万9785人で、昨年同期より2014人増え、48年連続で過去最多を更新した。100歳以上の高齢者のうち、女性は全体のおよそ88%を占めている。最高齢者は、男性が北海道在住の113歳の野中正造(まさぞう)さん、女性は福岡県在住の115歳の田中力子(かね)さん。
100歳以上の高齢者は、老人福祉法が制定された1963年には全国でわずか153人だった。1998年に1万人を突破し、この20年間で6.86倍に増えた。

積水化学 認知症の早期発見、重症化予防Pに参画

積水化学 認知症の早期発見、重症化予防Pに参画

積水化学住宅カンパニーは10月から、高齢者向け事業の協業先、アグリマス(本社:東京都大田区)の認知症対策事業「認知症の早期発見、重症化予防プロジェクト」に参画する。
同社のグループ会社が運営するサービス付き高齢者向け住宅「ハイムガーデン熱田」、「ハイムガーデン仙台泉二番館」およびデイサービスセンター「オアシスセンター」で実施する。期間は2018年10月~2019年2月。対象は要介護度:自立~要支援レベルで、年齢70~102歳の25名。
これは経済産業省の「平成30年度健康寿命延伸産業創出推進事業」に採択されたアグリマスの「早期認知症予防センター」コンソーシアム事業の連携先として取り組む。